こどもの歯

こどもの歯

こどもを育てるというのは誰でも最初は初めてで、不安なお母さんが多いですよね。
自分の母親に聞けないこともあるし、周りのママ友にも相談しにくいこともあると思います。こどものしつけや体調管理などたくさんやることもあるし、それに加えて家事もしないといけない。そんな1日があっという間に過ぎてしまう毎日ではないでしょうか。
自分の小さい頃のことなんて覚えていないし、ましてや口の中のことなんて気にかけられないという方もいらっしゃいませんか?
でも、こどもの歯を守るのはお父さん、お母さんの役目でもあります。こどもの時の口腔内環境が大人になってからも影響してしまうこともありますので、しっかりと見てあげてください。
 

こどもの口の中

こどもの口の中

生まれたての赤ちゃんのお口の中は、まだ歯も生えていない、何もない状態です。お母さんのお腹の中にいるときは、お口の中も無菌状態です。
お口の中の細菌は産道を通る時や、産後周囲にいる大人の口の中から移り住んできます。
よく、赤ちゃんのうちは口移しやキスはしない方がいいというのは、生まれてすぐはお口の中には虫歯菌がいないからなのです。
虫歯菌について詳しく見る
 

乳歯の生える時期

乳歯の生える時期

乳歯は前歯から徐々に生えてきます。
一番早く生えるのは下の前歯で生まれて半年くらいで生えてきます。続いて上の前歯が生えて、だんだん奥歯が生えそろうようになり、すべて生えそろうのは2歳半くらいです。
乳歯は全部で上10本、下10本の合計20本生えてきます。
 

永久歯の生える時期

永久歯の生える時期

永久歯は6歳くらいから生え変わりを始めます。期間は12歳臼歯(第二大臼歯)が生えるまでの約6年間です。
この期間はとても虫歯になりやすい時期ですので、虫歯にならないよう気をつけて見てあげてください。
 

こどもの歯の磨き方

こどもの歯の磨き方

こどもの歯を磨くことに慣れているお父さん、お母さんは少ないと思います。どのように行えばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
お父さん、お母さんにとっても初めてのことですが、子供にとってはすべてが生まれて初めてです。
少しずつ慣らしていくことがとても大切ですので、歯磨きを嫌がらない子になるように毎日を過ごしましょう。
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こどもの歯磨きの注意点

こどもの歯磨きの注意点

こどもの口の中はとても敏感です。ちょっとしたことでも痛みに感じてしまいます。
1.無理やり磨かない
2.優しく磨く
3.いきなり難度の高いことをしない
こどもの歯磨きには慣らしていく順番があります。こどもの数だけ適応できるできないの度合いも違います。お子さんを観察し、どの程度ならクリアできるかを見極めながら行うのがコツです。
 

こどもの歯の構造

こどもの歯の構造

こどもの歯は永久歯と違い、神経までの距離が近いです。虫歯になると、すぐに神経まで達してしまいます。
また、永久歯に比べ、隣の歯と接している面積が大きいため、その分汚れを溜め込みやすく虫歯になりやすいです。
乳歯は永久歯に比べ歯の質も弱いため酸には弱いですから虫歯にもなりやすいですし、酸の強い飲料水などで歯が溶けてしまいます。
 

初めての歯医者

初めての歯医者

初めて歯科医院に来たこどもは泣いてしまう子が多いです。大人でも怖がる方もいらっしゃいますから当然なのかもしれません。
大人とこどもの違うところは、「慣れさせる」ということです。
初めての子には練習をして、少しずつ歯科医院に慣れてもらい、歯医者さんは怖くないところという認識を持ってもらうことが大切です。
 

1.TSD法

TSD法

T(TELL)、S(SHOW)、D(DO)という方法で、まず歯科医院にある器具に慣れさせます。
ミラーや唾を吸うバキュームをどう言うものなのかを教えて(TELL)見せながら触らせたり自分で持たせたりして(SHOW)、実際にお口の中に入れてみます(DO)。
少しずつ受け入れられるものを増やしていくと歯科医院に対する許容範囲が広がっていきます。
 

2.トークン法

トークン法

トークンとはつまり「ごほうび」です。
目標を決め、その日行えたことに対してごほうびをもらうことで、次回もまた頑張るといったように、ご褒美欲しさに少しずつ頑張って慣れていくというものです。
 

こどもの歯の虫歯

こどもの歯の虫歯

今まで歯科医院に通う経験はなかったこどもが、いきなり歯が欠けて虫歯になったことに気づくことがあります。
だいたい3〜4歳くらいの子に多く、上の年齢に兄姉がいる子が虫歯になるケースが多いです。
お兄ちゃんにあげているおやつやジュースを一緒に与えることや、騒いでいるのを黙らせるのにすぐおやつを与えている方は要注意です。
こどもであっても虫歯は治さなくてはいけません。
 

1.小さい虫歯

小さい虫歯

小さい虫歯は削って取り、白い詰め物をすることで修復します。
 

2.大きい虫歯

大きい虫歯

こどもの虫歯はすぐに神経に達してしまいます。
その場合、大人の歯と同様、神経を取る治療を必要とすることがあります。
 

3.抜歯が必要な虫歯

抜歯が必要な虫歯

乳歯が大きく虫歯になった場合、その虫歯が次に生えてくる永久歯に影響することがあります。
このような場合は早期に乳歯を抜歯しなくてはいけません。
抜いたところをそのまま放置していると、前後の歯が寄ってきてしまい、永久歯が生えるスペースがなくなってしまいます。そうすると歯列不正が起こってしまいますから、抜いたところには補隙装置と言って前後の歯が寄ってきてしまわないような装置を取り付けます。
 

生えてすぐの永久歯

生えてすぐの永久歯

生えてすぐの永久歯のことを幼若永久歯と言います。この幼若永久歯の時期は特に危険で、汚れが溜まりやすい上に自分ではきれいにできないのでお父さん、お母さんの手助けが必要な時期です。
そして、幼若永久歯は歯の質がまだ弱く虫歯になりやすい状態です。そして、虫歯になってしまった場合、一気に進みます。大人が虫歯になるのと、この時期に虫歯になるのでは全く状態が異なるのです。
永久歯が生えてきたらよく観察して、虫歯にならないようにしっかり注意してあげてください。

幼若永久歯の虫歯について詳しく見る

 

乳歯の虫歯予防

乳歯の虫歯予防

虫歯を予防するのは、日々のケアが一番大切で、それに勝るものはありません。
しかし、併せて取り入れることでさらに虫歯になることを防ぐことができます。
 

1.こどもの歯科定期検診

こどもの歯科定期検診

定期検診は大人も同じですが虫歯予防につながります。
そして、ブラッシング状況を見てアドバイスをもらったり、気を付けて磨いた方がいい場所など、日々のケアに活かせる情報がたくさん得られます。
こどもの時は3〜6か月の間の定期検診をお勧めいたします。
 

2.シーラント

シーラント

シーラントとは奥歯の咬む面の溝の部分をシールしてしまう(塞いでしまう)予防方法です。
これを行うことで3大虫歯になりやすい場所である、奥歯の咬む面を塞ぐことができます。
シーラントの効果は物理的に汚れが溜まりにくくするものですので効果は高いと思います。

シーラントについて詳しく見る
 

3.フッ素

フッ素の効果

現在の歯磨き粉のほとんどにフッ素が配合されています。
フッ素は歯を強くして、虫歯になりにくくする効果があります。
欧米では水道水に微量のフッ素が含まれていることから、自然に歯を強化し、国家全体で虫歯になるリスクを低減している国もあります。
フッ素の効果について詳しく見る
 

まとめ

小児歯科のまとめ

こどもの歯はとても虫歯になりやすいです。
気をつけていても虫歯になってしまうことがあります。歯科医院に行く習慣づけをする意味でも定期検診に連れて行き、検査してもらうことをお勧めします。
また、こどものお口を診ればお父さん、お母さんが歯に興味があるのか、清掃状態はどうかなどある程度うかがえるものがあります。子は親の鏡です。こどもの虫歯はお父さん、お母さんの影響が大きいことが多いです。
毎日のケアは大変かと思いますが頑張って、きれいに保ってあげてください。もし、分からないことや、お父さん、お母さんが音を上げてしまいそうな時は専門家の私たちに助けを求めに来てください。