子どもの虫歯の数

現代日本人の口の中(0〜14歳)

こどもの歯

日本では歯科疾患実態調査といって1957年(昭和32年)から続く厚生労働省が行う国民の口腔内調査があります。6年に一度行われていたこの調査は平成24年に策定された法案で5年に一度行われることに変更になりました。

長年行われてきたこの調査で、日本人の口腔内の移り変わりを見て、様々な対策を政府と歯科医院は考えてきました。子どもの虫歯は現代ではかなり減少したと言われていますが、果たしてどのような変遷を遂げているのでしょうか。

0〜14歳の口の中

0〜14歳は口の中の環境がめまぐるしく変化していく期間です。生後6か月ほどして乳歯が生え始め、3歳ほどで乳歯が生え揃ったと思うと今度は6歳になると乳歯と永久歯の交換時期に入ります。

交換時期は12歳くらいまでは続きますので、その間、口の中はどんどん環境が変わっていきます。

乳歯のう歯(虫歯)

乳歯が生え始めるのが生後6か月くらいで、生え変わりが終わるのがだいたい12歳です。

平成28年に行われた歯科疾患実態調査の結果を見ていただきます。

乳歯のう歯(虫歯)調査結果概要

0歳では生えたばかり、14歳ではすでに乳歯は抜けてしまっているために虫歯のある子供は0%です。

乳歯の初めての虫歯が形成される時期としては4歳の時期に大きく増えていることがわかります。これは、乳歯も生え揃い、なんでもたべれるようになってきた3歳、4歳という時期にお菓子を与えたり、歯磨きを拒む子供に対してどのように対応していいかわからないお父さん、お母さんがいるのではないかと考えられます。

年齢を重ねるにつれて虫歯になった経験のある子供は増えていき、9歳児が最も多くなります。これは歯の生え変わり時期から考えても、9歳、10歳くらいに乳歯の奥歯の生え変わりなどが始まることから、10歳、11歳となるにつれて虫歯になっていた歯が抜けていくので、虫歯になった経験のある数が減少していくのです。

また乳歯で大きく虫歯になり、根の神経を取る治療が必要になってしまった歯は、他の神経のある歯に比べ生え変わり時期が早くなる傾向があります。

乳歯+永久歯のう歯(虫歯)

永久歯の生え始める6歳くらいの時期をスタートとして、幼児から徐々に永久歯が増えていく過程で、どのような影響があるのか見ていきましょう。

乳歯+永久歯のう歯(虫歯)調査結果概要

虫歯を経験したことのある者は先ほどと同じ9歳が最も高く現れています。

しかし、その後10歳から14歳の子供にも虫歯が見られ、しかも未処置となっている割合も高くなっていきます。

これは先ほどの調査では除かれていた永久歯が虫歯になっているということです。永久歯が生えてすぐの時は幼若永久歯と言われ、虫歯になりやすく虫歯の進行もとても速い状態にあります。また、生え変わり時期は汚れも溜まりやすく不潔な状態になりやすい環境です。

そのような時に虫歯ができてしまうと、たちまちに虫歯は進行し取り返しのつかないことに陥ってしまうのです。それを未処置のまま放置することはとても危険です。今後、永久歯を失うリスクがとても高まってしまいます。

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子どもの歯を虫歯から守る

子どもの歯を虫歯から守ることはお父さん、お母さんに課せられた重大な課題です。

しかし、現代は共働き夫婦も多く兄弟がいると目をかけてあげられる時間が少ないという話もよく聞きます。

しかし、歯を後回しにしてはいけません。子どもが熱を出したり、怪我をしたらすぐに病院に連れて行くようにお父さん、お母さんにとって歯科医院もそのような場所であってほしいと切に思います。熱は薬を飲むと下がるかもしれません、怪我も消毒をして絆創膏を貼れば治るかもしれません。しかし、虫歯はお家では治せません。

乳歯だからといって放置してしまうと永久歯の歯並びに影響が出てしまったり、永久歯の組織に変化を与えてしまって弱くなってしまうこともあります。これは、一生使う歯にとっては一大事なのです。

子どもは一人では歯をうまく磨けませんし、歯医者にも来れません。子どもの歯をしっかり守ってあげてください。

子どもの虫歯の数のまとめ

こどもの歯の虫歯

子どもの虫歯の数はどんどん減ってきています。歯科疾患実態調査においてもそのようなデータが出ています。

しかし、虫歯の子どもはまだいます。その少なくなった虫歯の子どもをもっと減らしていくのは歯医者さんとお父さん、お母さんのお仕事です。

自分の可愛い子どもが将来虫歯になって歯を抜かなければいけなくなる状況はとても悲しいですよね。その時は、少なからず親の責任を感じていただきたいです。

そうなる前の対処法、習慣づけは今しかできない、今だからできることです。