虫歯は全て虫歯菌のせい?

虫歯菌って何?

虫歯菌って

「虫歯菌」って聞いた事がありますか?そう、あの虫歯の原因になるバイ菌の事です。代表的なものは「ミュータンス菌」と言います。
虫歯菌がどうなって、どのように働くと歯が虫歯になるのでしょうか。みなさん、知っていますか?
この事実を知っていると、虫歯をしっかり予防できる手助けになると思いますよ!

 

口の中は汚い

口の中は汚い

実はみなさんのお口の中はとても汚いのです。歯磨きをしていても、マウスウォッシュをしていても、汚いものは汚いのです。
それは、口腔内に存在する細菌が原因です。
 

口腔常在菌の存在

口腔常在菌の存在

虫歯菌や歯周病菌という言葉は、みなさん聞いたことがあると思いますが、細菌はどこからやってきて、どこに消えていくのでしょうか。汚れがあればお口の外から入ってきて、汚れがなくなれば汚れとともに消えていくのでしょうか?
実はお口の中には「口腔常在菌」という細菌がずっと住み着いています。つまり、虫歯菌はずっとお口の中に住み着いていて、汚れがあればそこに寄って行き、悪さをするのです。
口腔常在菌は虫歯菌の他にも300種類、1000億個の細菌が住み着いています。これらは常に存在し、除菌や、滅菌することは不可能です。汚れを落としたり、マウスウォッシュをすることで細菌数を減らすことはできますが、口腔常在菌の存在に変化はありません。
 

人体は菌まみれ

人体は菌まみれ

口腔内だけではなく内臓や体の全体に細菌は常在菌として住み着いていて、その数は100兆個と言われています。
お母さんのお腹にいる胎児は、実は無菌状態です。
そこから出産時に、産道を通り空気に触れ、食べたり飲んだり周りのものを触れることで細菌を取り込み、年齢を重ねることでこの常在菌が安定していきます。
 

虫歯菌はどこから来るのか

虫歯菌はどこから来るのか

無菌状態の胎児の口にどのタイミングで虫歯菌は住みつくのか。
それはお父さん、お母さんや周りにいる大人の口の中から移ってきます。食べ物の口移しや、キスで移り住んできます。
 

赤ちゃんに虫歯菌を移さない方法

赤ちゃんに虫歯菌を移さない方法

赤ちゃんの口腔常在菌は3歳くらいに安定してきます。つまり、この常在菌の中に虫歯菌を含ませないことが大切です。
虫歯菌は陽性菌と言われ、酸素のあるところを好みます。つまり、歯の表面などがお口の中で言うと酸素のあるところです。つまり、乳歯がはえそろう2歳半から3歳くらいに細菌が定着してくるのです。
虫歯菌は大人からの唾液感染です。

  1. ①口移しで食べ物を与えない
  2. ②キスをしない
  3. ③食器を別のものにする
  4. ④接する機会の多い大人の虫歯菌数を下げる

これらを守っていただけるとある程度は虫歯菌の感染を防げます。④はしっかりと虫歯を治療し、汚れのない状態にしておくということです。お父さん、お母さんのお口の中が虫歯も汚れもある状態は、子育てにはあまり好ましくありません。
 

虫歯菌の悪さ

虫歯菌の悪さ

虫歯菌は口の中にいるだけでは悪さをしません。どのような時に悪さをするのか?
それは、「汚れがあるとき」です。特に歯の表面に汚れが付いていると、汚れに虫歯菌が付き、その汚れを食べて糞をします。糞の成分が酸性であるために歯は溶けます。つまり虫歯になるということです。
と、言うことは、「汚れが歯についている=虫歯になる」ということならば、「汚れが歯についていない=虫歯にならない」ということなのです。
歯の表面に汚れがなければ、虫歯菌は怖くないのです。
 

虫歯菌が原因で死亡する?

虫歯菌が原因で死亡する?

虫歯菌が原因で死んでしまうことはあるの?答えは「YES」です。それほど多いケースではありませんが、死亡報告に虫歯が関与していた事実はあります。
虫歯をずっと放置していることで虫歯菌が血管、またはリンパ管に乗って体内を流れてしまうことがあります。すると「敗血症」という疾患に罹患してしまい、死にいたるケースです。
たかが虫歯と言っても侮れない存在なのです。
 

虫歯菌のリスク

虫歯菌のリスク

その他にも虫歯が原因で重篤な疾患に罹患してしまうことがあります。
顎骨骨髄炎:虫歯菌が顎の骨の中に入り込んでしまう病気です。顎の骨が壊死してしまうため、手術で顎の骨を一部取り除かなくてはいけません。
また、虫歯を放置していたことが原因で扁桃腺炎、蓄膿症、心内膜炎、腎臓病、肝臓病、気管支喘息などになってしまった前例もあるようです。
 

虫歯菌をいなくすることはできる?

虫歯菌をいなくすることはできる?

一度、口の中に定着した虫歯菌をいなくすることができれば、もう虫歯にはならない!そう考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それは夢のまた夢のお話です。簡単に言うと不可能です。
もし、口の中の細菌を一気に減らしたり、抗生物質で細菌を減らしすぎると、減ったところに新たな菌が入り込んできます。元々いた菌は減ったけど、新たな菌が入り込んでくる、これを「菌交代症」と言い代表的なものはカンジダ症です。
また、口の中にある虫歯菌をピンポイントで減らすという事も出来ません。一緒に色々な細菌が減ってしまします。
 

まとめ

虫歯は全て虫歯菌のせい?のまとめ

虫歯菌は汚れが口の中になければ悪さはしないものです。つまり、口の中を清潔に保ち続ければ虫歯にはなりにくくなるということが分かっていただけたかと思います。
ではそのために自分で何ができるのか。私は3つの条件を考えます。

  1. ①毎日の歯磨きをきちんと行う事。独学の磨き方になっている人は歯科衛生士さんにしっかり指導を行ってもらったほうがいいでしょう
  2. ②定期的なクリーニングを受ける事。自分では落としきれない汚れは誰しも必ずあります。自分の歯磨きで100%汚れが落ちている人は、まずいません。専門家に定期的に汚れを取ってもらう事が歯を健康に保つ方法です
  3. ③汚れが溜まりやすい詰め物、被せ物は取り替える事。詰め物、被せ物は種類や状態によっては取り替える事が必要です。どのような状態なのか、自分の口にはどのようなものが合っているのか、歯医者さんに相談してみましょう